アメリカ暮らしのほっじぽっじ

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箱が好き

なぜか小さな頃から箱が好きだった。クッキー缶やお菓子の空き箱をとっておいて、お気に入りの小物や文房具を出し入れしたり、小さなぬいぐるみの部屋を作ったりして遊んでいた。図画工作や美術の授業は嫌いだったけれど、飾りのついた箱を作る授業だけはわくわくしたのをよく覚えている。アメリカに来てから箱好きの趣味が再発していて、お店で箱を見るとうずうずする。量販店でも可愛らしいクッキー缶はよく見かけるのだが、多少値段が張るのでそうそう買えない。

 

そんな私の箍が外れるのが「アンティーキング」に行くときだ。

 

私が住んでいる地域には中古品を売る店をよく見かける。Consignment storeとかAntique storeという言葉で検索をかけるとたくさん出てくるのだが、リサイクルショップとアンティークショップ、どちらの日本語が合うのか今でも迷っている。ある店は年代物の骨董品が多くてアンティークショップという言葉を使いたいし、別の店はリサイクルショップと呼ぶ方がいい気もする。両方混ざっているパターンもある。こういったお店をハシゴしながらショッピングすることを「アンティーキング(Antiquing)」と呼ぶらしい。どれほど一般的な言葉なのかは謎。

 

アンティーキングはここでの暮らしの楽しみのひとつだ。引っ越してきてすぐの頃は、こういったお店で見かけるヴィンテージの品物があまりにも可愛らしくて、節操なく買っていた。溢れかえった物の中で我に返った今では、普段使いに耐えられる程度に状態がいいもの、と自分に言い聞かせて買うようになった。だが中古の缶箱などは2、3ドルで買えてしまうことも多く、いまだに1ドル100円で脳内計算してしまうせいで、財布の紐は緩みっぱなし。日本のかわいい文房具を思うように買えない鬱憤を、ここで晴らしている気もする。

 

そして先週末の収穫。

黄色の缶箱は実はオルゴールなのだが、値付けの際に気づかれなかったのか、2ドルで売られていた。赤い缶箱と木箱が3ドルで、木箱は元が紅茶のギフトセットだったらしく、中が仕切られている。

 

アンティーキングに行くと、箱以外にも、かっこいい〜!!とか、あ!あつ森で見たことある!!と思うものがたくさんある。家族や友人を連れて行くならどのお店かなぁとか、こういう品物を集めた雑貨屋さんを日本で開いたら楽しそうだなぁとか、いろんな妄想が膨らんで、木箱にマスキングテープを入れながら、やっぱりにやにやしてしまうのだ。